Movie Review


映画を見ての感想
 

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6  エイリアン3
更新日時:
2006.11.12 Sun.

 
   1979年、人類はエイリアンと遭遇。
  1986年、それは永遠に去った。
 1992年、今度は人類が危ない。
あいつが戻ってきた。
 
 
あらゆる意味で不幸な作品だった。
 
まず、のっけからヒックスとニュートが死亡。
おまけにビショップは機能停止になっている。
この時点で内容的にかなりきつい。
墜落までに死者が出る事は当然起こりうると思うが、なにもリプリー以外全員殺す必要はない。
まして意味なく死んでいくなんてなおさらだ。
 
前作を見た人であれば、ここでまず腹が立つと思う。
何しろ、前作で生き延びたキャラクターをことごとく殺しているのだから、何と言われようと仕方ないと思う。
 
しかも全編通して「エイリアン」映画というよりも、むしろ「囚人映画」といった雰囲気。
無駄な描写が多いわりに肝心のエイリアンがあまりでない。
 
良かったところもないわけではない。
ニューエイリアンのデザインは洗練されていてスタイリッシュだった。
ラストで、リプリーが溶鉱炉に飛び込んでクイーンに決着をつけるシーンもなかなかよかった(ただ、T2をパクった感は否めないが・・・)
 
所々良いシーンもあるのだが、それが活かされていないため、全体的に作りが雑に見える。
良い所もあるだけにもったいない。
 
しかし、こうなってしまったのは仕方がなかったのかもしれない。
新人だったフィンチャー監督は現場スタッフに嫌われ、何度も脚本を変更させられたのだという。
まして今までPVを主に作っていた監督がエイリアンの続編とはそもそも荷が重過ぎると思う。
エイリアン3は、シリーズにとっても監督にとっても不幸な作品だったのかもしれない。
 
 




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