1979年、遭遇
1986年、決戦
1992年、消滅
1998年・・・あなたは「復活」を目撃する。
賛否両論ある本作だが、個人的には良くできていて楽しめたと思う。
よく批判されている「リプリー・クローン説」も、わりとすんなり受け入れられた。
(確かに、リプリー再生の際にクイーンまで再生するのはおかしい気もするが、これは「エイリアンは寄生対象の遺伝子を自己の遺伝子に改竄する」という生体と矛盾していないと思う)
というか、前作で終わらせてしまうのが惜しいシリーズなだけに、続編を作ってくれたのは嬉しかった。
多少従来のシリーズと食い違うところもあるが、外伝として面白く仕上がっていると思う。
この作品は、リプリーとコールを主軸に物語が進んでいく。
エイリアン(?)とアンドロイドという人外の彼女たちが主役であり、それでいて本物の人間以上に人間らしさを持っているように描かれているのも面白い。
また、エイリアンの調教や、人為的なフェイスハガーによる寄生。
ハイブリットリプリーやニューボーンなど、謎が至る所に散りばめられているのも興味深かった。
SFアクションとして考えれば充分満足できる内容。
グロさも充分、・・・というかやりすぎかも。
いくらなんでもニューボーンの最期は惨すぎると思う。
怖さという面では今一つ。
従来の「エイリアン」に比べるといまいち緊張感に欠ける。
何しろべティ号のクルーが海兵隊以上に強すぎる。
リプリーに至ってはハイブリットで、素手でフェイスハガーも引き剥がす超人になっている。
こんなメンバーなだけに、「エイリアンに襲われても大丈夫かも」という安心感がどこかにあり、緊張感に欠けてしまっているのは否めない。
やはり「エイリアン」は、逃げ場なしの絶体絶命のシチュエーションに限って引き立つものだと思う。
何だかんだ言っても、なかなか楽しめたので「エイリアン5」に期待。
エンディングで、シリーズで初めて地球が出てきた。
今までシリーズに地球が出てきていないだけに、どうなっているのか気になるところ。
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