Movie Review


映画を見ての感想
 

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5  エイリアン2
更新日時:
2006.11.12 Sun.

This Time It's War.
          今度は戦争だ!(注:画像はAVPのものです。)
 
 
 
キャメロン監督の名を冠したエイリアン映画。
 
前作とは打って変わって、全編ノンストップアクションに仕上がっている。
ジャンルこそSFホラーからSFアクションになってしまった気もするが、これは間違いなく「エイリアン」映画だ。
 
キャメロン監督は、前作の設定を踏まえたうえで独特のアレンジをしている。
中でもエイリアンクイーンはデザイン・設定共に素晴らしい。
「エイリアン」の劇中では、エッグがあるだけで他は謎とされていた生態系が、「2」によってより現実味を帯びたと思う。
T-800といいクイーンといい、キャメロン監督のセンスにはいつも驚かされる。
 
また、リプリーと共に行動する海兵隊の面々も個性的。
ヒックス・バスケス・ビショップの三人はシリーズでも大好きなキャラクターだ。
 
中でもビショップ役のヘンリクセンは、ターミネーターでT-800役の予定だった事もあり、かなりのハマり役。
アンドロイドという複雑な役どころを好演している。
最後の「人間にしてはやるね」という台詞も、人と機械の共存を意味しているようで非常に興味深い。
これらはT2にも言える事なのだが、当時冷戦が収束に向かっていた事が、テクノロジー批判の考えからテクノロジーの受容の考えへと移行した事によるらしい。
 
エイリアンの見せ方こそ前作と異なるが、この作品は間違いなく「エイリアン」映画であり、それでいて「キャメロン」映画だ。
SFホラーともいえるエイリアンを、設定を踏まえた上で戦争アクションに仕立てることができたのはキャメロン監督ならではといえる。
個人的に「エイリアン」シリーズで一番気に入っている作品だ。




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