Movie Review


映画を見ての感想
 

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3  ターミネーター3
更新日時:
2006.11.12 Sun.

 
恐れるな、未来は変えられる。
 
 
前作で回避されたはずだった「裁判の日(ジャッジメントデイ)」。
それは延期されただけであり、回避されていなかった。
 
キャメロン監督の下を離れ、T2のエンディングを否定する形で製作された本作。
自分の中でターミネーターは「2」で終わっており、正直あまり見る気がしなかった。
まして監督も変わっては全く別の作品になってしまっているのではないかと不安だった。
 
では、見てどうだったかというと、以外と面白かった。
T2にこそ見劣りするものの、モストウ監督のこだわりが随所で感じられた。シュワちゃんも年を感じさせない動きでカッコいい。
T-800とT-Xの重さを感じられる格闘戦、クレーン車を使ってのカーチェイスなど、ターミネーターならではのアクションもかなり作りこまれていて楽しめた。
また、スカイネットの起動や地球全土への核ミサイル発射シーンなど、シリーズの要になる場面も沢山盛り込まれていて嬉しかった。
クライマックスがT1のプレス機のシーンへのオマージュになっていたりと、今までのシリーズに敬意を示した形で続編を作っているところにも好感がもてた。
 
だが、これだけ楽しめた作品にもかかわらず、何か違和感を感じた。
サラが登場しないからか?
あるいはジョンのキャストが変わったから?
色々考えたが、結局のところ「ターミネーター」とはキャメロン監督ありきの作品だったのだと思う。
「エイリアン」シリーズこそ毎回監督が変わっているからいいものの、本作はどこか違和感を感じる。
一つの独立した作品として捉えればよく出来ていると思う。
モストウ監督も、前作を超えるものを作ろうと懸命に製作したのがフィルムから伝わってくる。
でも、何かが違う。
従来のシリーズが持っていた「重み」が感じられない。
 
やはり最高頂は「T2」だと思う。
キャメロン監督による新たなるターミネーターを望んでやまない。




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