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ゲームをプレイしての感想
 

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2  メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ
更新日時:
2006.11.22 Wed.

 
「命のバトンを渡す際、親は子に伝える。DNAにない様々な情報を。」 : ソリダス・スネーク
 
 
衝撃的な内容だった。
ソリッドが主役と思っていただけに、プラント編で雷電が登場した時には驚いた。
まずはタンカー編からプレイした。
 
ハドソン川の沖を一隻のタンカーが進む。
ジョージ・ワシントン橋を通過する時、ステルス迷彩を装備した一人の男が橋からタンカーへと飛び降りる。
彼の名はソリッド・スネーク。
 
小島監督は見せ方が本当にうまい。
始めにタイトルを見せず、ある程度プレイヤーを作品に引き込んでからタイトルを見せる。
このオープニングはゲーム的要素と映画的要素が融合していて、最高にクール。
前作の海中からの潜入とも異なり新鮮だ。
 
余談だが、タンカーに降り立つシーンはT2のワープシーンのオマージュ。
プラント編登場のジャック(雷電)とローズは、タイタニックが元ネタ。
どちらもキャメロンネタだったりする(小島監督談)
 
その後、タンカー編は終盤にかけてMGSにも似た閉鎖空間で物語が進んでいく。
メタルギアRAY発見後、オセロットが現れた事で事態は急転する。
タンカーは沈没し、RAYは奪取され、ソリッドはテロリストに仕立て上げられてしまう。
ここまでがプロローグ。
プレイヤーを不安にさせたまま、第二章へと続く。
 
続いてプラント編。
プレイヤーは新たな主人公、雷電を操作することになる。
舞台は洋上プラント・ビッグシェル。
ここは従来のステージと対照的で開放的だ。
対照的なステージと新主人公、そし前章には登場しない未知の敵。
 
最初は戸惑いながらプレイしたが、プリスキンや忍者など、お馴染みのキャラクターが出るので安心して進められた。
ソリッドやオタコンとの出会い、エマとの別れを経て、雷電はテロの真相を知りソリッド達と共闘する。
雷電は父親ともいえるソリダスを打ち倒し、自分を取り戻す。
 
MGS2は今までプレイヤーが操作していた「ソリッド」を「雷電」に置き換えた。
このことで、プレイヤーは雷電の視点からスネークを客観的に見ることになる。
この効果もあって、今回のソリッドは今まで以上に魅力を引き立てているんだと思う。
このゲームは雷電を通じてソリッドを見るゲームだともいえる。
 
余談だが、MGS4ではこの位置関係が逆転し、雷電がプレイヤー(ソリッド)の頼れる仲間となっている。
この辺の描き方にも次回作で注目したい。
 
 
「MGS2」のテーマは「MEME(ミーム):文化的遺伝子」
 
 
主人公・雷電は人為的に造られた兵士だ。
自分が誰なのか戸惑う雷電に、ソリッドは「語り継げ」と言う。
遺伝子だけでは伝えられぬ大切なもの・・。
「記憶」・「思想」・「文化」・「歴史」、これら人類の営みを後世に残す事が次の世代への架け橋となる。
ミームの継承をテーマに描いたゲーム、それが「MGS2」だ。


ANUBIS これがスナッチャーの正体だ!


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